F1は、純粋なショーを期待するようなスポーツではない。1998年と1999年にF1チャンピオンに輝いたミカ・ハッキネンがこう語った。
今年から採用された新ルールによって、以前よりもレースが退屈になったとの批判があったが、ハッキネンはテレビ中継としての面白さを基準にF1を判断するのは間違っていると語る。
「みんなF1のことや、ドライバーがどんなことをしているのか、チームが何をやっているのか、もっと深く理解する必要がある」とハッキネンはコメントした。
開幕戦バーレーンGPが退屈だと批判された際、2005年と2006年のチャンピオンであるフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)もF1を擁護し、次のように話していた。
「(F1は)テクニックを競うものなんだよ。ドライバーやメカニック、そしてエンジニアリング面で、すべてをどれだけ正確にこなすのかをね。もっとショーを見たいと言う人たちは、ほんとうにF1を見たいのかもう一度考えるべきだと思う」
ハッキネンもアロンソと同様な意見を持っているようで、モータースポーツの最高峰であるF1を批判する前に、もっと詳細なところまで見るべきだとして『Weekend Herald(ウィークエンド・ヘラルド)』紙へこう加えた。
「もっと勉強するべきなんだよ。もしテレビをつけてグランプリ中継がやっていたとしても、ただ単にみんなが同じところを回っているだけでは退屈だよ。それじゃチャンネルを変えてしまう」
「知識が増えれば増えるほど、どんどん面白くなってくるんだよ」