レッドブルのクリスチャン・ホーナー(チーム代表)は27日(土)の夜、同チームの2010年型車RB6がライドハイト調整システムを搭載しているとの意見を否定した。
オーストラリアGPでは、レッドブルがフロントローを独占しているが、マクラーレンのマーティン・ウィットマーシュ(チーム代表)は、レッドブルがライドハイトを調整するシステムを搭載しているのではないかと指摘していた。
2010年はレース中の給油が禁止されているため、レース中はクルマに搭載されている燃料による重量変化が大きく、それによってライドハイトも変化してしまう。
しかし、レッドブルはライドハイトを調整するシステムを搭載しており、それによって燃料の量に関係なくライドハイトを低く維持できているのだろうとウィットマーシュは語っていた。
だがホーナーは『BBC』に対し、RB6にはそのようなシステムが搭載されていないことを「完全に保証」できると語った。
またウィットマーシュは、レッドブルだけではなく、数チームがこのシステムを搭載している可能性があると話していたようだ。
さらに、メルセデスGPのロス・ブラウン(チーム代表)もこのシステムに対するクレームがあったことを認識していることを示唆しており、統括団体FIA(国際自動車連盟)にルール解釈の明確化を求めたようだ。
このところ、レッドブルとマクラーレンをめぐる話題が多くなっているが、ホーナーはこれがマクラーレンの負け惜しみではないかと示唆しながら、次のように加えている。
「マクラーレンでおかしなことが起きているようだ。ルイス(ハミルトン/マクラーレン)がマーク(ウェバー/レッドブル)のマネジャーになり、ロン(デニス/マクラーレングループ会長)は、われわれに燃料の問題があると語っていた」
「そして今度はマーティンが、われわれがライドハイトを制御していると言っている」