2010年オーストラリアGPレースレポート

2010年03月28日(日)
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2010年F1第2戦オーストラリアGPが3月28日(日)、アルバート・パーク・サーキット(1周/5.303km、3月28日決勝58周/307.574km)で3日目を迎え、現地時間17時(日本時間15時)から決勝が行われた。

前日に行われた予選では、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がポールを獲得。チームメートのマーク・ウェバーも2番グリッドを獲得し、レッドブルがフロントローを独占した。3番グリッドはフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が獲得している。

レース開始時の天候は雨、気温26℃、路面温度は23℃。予想されていたとおり、雨が降ったためウエットでのレーススタートになった。アロンソがスタートで出遅れ、1コーナーでスピン。これによりアロンソは隊列の後方まで後退。小林可夢偉(ザウバー)も1周目にリタイアし、セーフティカーが導入された。

レースが再開すると、各車が続々とドライタイヤへ交換したが、交換のタイミングが遅れたウェバーがポジションを下げ、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、ロバート・クビサ(ルノー)が2番手と3番手までポジションを上げた。しかし、ベッテルが26周目にコースオフ。ベッテルは2戦連続でポールからのスタートで優勝を逃した。

結局、これでトップに立ったバトンがトップを守りきり、2年連続でオーストラリアGPを制した。

2位から10位までの結果は以下の通り。

2位ロバート・クビサ(ルノー)、3位フェリペ・マッサ(フェラーリ)、4位フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、5位ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、6位ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、7位ビタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア)、8位ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)、9位マーク・ウェバー(レッドブル)、10位ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)。

このレースのファステストラップは、マーク・ウェバー(レッドブル)が47周目に記録した1分28秒358だった。

【レースレポート】
予想されていたとおり、メルボルンでは雨が降り、レースはウエットでのスタートになった。スタートでアロンソが出遅れ、アロンソは1コーナーでジェンソン・バトン(マクラーレン)と接触してスピン。ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)もアロンソと接触し、フロントウイングを損傷した。

その後、小林可夢偉(ザウバー)のフロントウイングが脱落してクラッシュ。これにニコ・ヒュルケンベルグ(ウィリアムズ)が巻き込まれ、両者ともリタイアとなった。このほかにも、ヤルノ・トゥルーリ(ロータス)、セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)がリタイアしている。

セーフティカーが導入され、シューマッハはピットインしてフロントノーズを交換した。この時点でトップはベッテル、2番手ウェバー、3番手フェリペ・マッサ(フェラーリ)。レースは5周目から再開した。

路面が乾き始め、まずはバトンが7周目にピットインしてドライタイヤに交換。隊列の後方では、大きく後退したアロンソとシューマッハが次々に前のクルマをオーバーテイクし、ポジションを上げていった。9周目に上位勢のほぼ全車がピットインし、ドライタイヤに交換したが、レッドブルの2台はコースにとどまったままだ。

10周目にベッテルがピットへ。11周目にはウェバーとエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)がピットインし、上位勢の全車がドライタイヤになった。この時点でのトップはベッテル、バトンが2番手に上がり、クビサも3番手までポジションを上げた。

雨やドライやタイヤへの交換の影響でポジションが入れ替わったこともあり、コース上ではいたるところでバトルが繰り広げられている。ベッテルは快調にトップを走っていたが、26周目にターン13へのブレーキングでコントロールを失ってコースアウト。ここでベッテルはレースを終えた。

30周目が終了した段階でトップはバトン、2番手クビサ、3番手ハミルトン。ハミルトンはクビサの背後に迫っている。34周目にロズベルグ、35周目にハミルトンがタイヤ交換のためにピットイン。これでマッサが3番手、アロンソが4番手に浮上した。

レース終盤、3番手マッサと4番手アロンソが2番手のクビサの背後に迫った。しかし、なかなかクビサを抜くことができず、5番手のハミルトンがアロンソとの差をつめている。50周目にはアロンソの背後までハミルトンが迫ってきた。そのハミルトンのすぐ背後にはウェバーが迫っている。

2番手クビサから7番手ロズベルグまでがそれぞれ1秒以下の差で走っているが、なかなか抜くことができない。13コーナーでハミルトンがアロンソに仕掛けたものの、ハミルトンの後ろにいたウェバーがハミルトンに追突。ウェバーはピットインしてノーズを交換。ハミルトンも6番手にポジションを落とし、ロズベルグが5番手に上がった。

結局、ベッテルのリタイアによってトップに立ったバトンが優勝。2番手にはクビサが入り、マッサも3番手を守りきった。

2010年F1次の舞台はしゃく熱のマレーシア。蒸し暑い過酷なコンディションで戦われるマレーシアGPは、4月2日(金)現地時間10時(日本時間11時)からフリー走行1回目が行われる。

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