マクラーレンが採用し、早くもザウバーがオーストラリアGPでテストしたことで大きな話題になっている「Fダクト・システム」をウィリアムズも近いうちに採用する可能性があるようだ。
このシステムはリアウイングのダウンフォースを低下させ、ストレートラインでのスピードを稼ぐためのものだとされている。
ウィリアムズのテクニカルディレクターであるサム・マイケルは、同チームが4月の中国GPでこのシステムをデビューさせることを目標にしていると『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌へ認めている。
また、フォース・インディアもこのシステムを間もなく導入するとみられており、フェラーリ、レッドブル、メルセデスGPも懸命にデザインを進めているという。
その一方で、ルノーのエリック・ブーリエ(チーム代表)は26日(金)、同チームがこのシステムには集中して取り組んでいないことを明かしていた。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌は、2010年からシャシーが認証制になっており設計の変更をできないため、マクラーレンのシステムをコピーするには、配線用に作られている穴を利用して空気を流す必要があるとしている。
しかし、フェラーリ、レッドブル、メルセデスGPなどは、この穴の大きさが足りないことで苦戦しているとみられる。
ヴァージンがより大きな燃料タンクを搭載するためにシャシーのデザイン変更を認められたが、これによりヴァージンはFダクト・システムを完全な形で採用できるのではないかとフェラーリが懸念しているとも言われている。