ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)が、メルセデスGPでのレースシート獲得の希望を奪ったとしてニック・ハイドフェルドに謝っていたようだ。ハイドフェルドが明かした。
シューマッハがメルセデスGPから現役復帰することが発表されるまで、ハイドフェルドがメルセデスGPのドライバー最有力候補だとされており、マクラーレンとの交渉を後回しにしてメルセデスGP加入の可能性にかけていた。
「マクラーレンは僕を欲しがっていた」
「交渉はかなり大詰めの段階になっていたよ」とハイドフェルドは『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』へ語った。
しかし、ジェンソン・バトンとメルセデスに買収されたブラウンGPとの交渉が決裂してバトンはマクラーレンへ移籍し、シューマッハとメルセデスGPとの交渉が進展していった。
ハイドフェルドはこの一連の流れの影響を受けたが、他のチームとの接触もあったようだ。
「でも、メルセデス(を待つこと)に決めたんだ」とハイドフェルドは語り、もし2009年にBMWザウバーがハイドフェルドのオプションを行使していなければ、2009年にブラウンGPへ移籍していただろうと明かした。
シューマッハが現役復帰するとのうわさが過熱していったとき、ハイドフェルドのもとにシューマッハから電話がかかってきたことから、ハイドフェルドはシューマッハが本気だと認識したという。
「ヘレステストで初めて会ったとき、彼は僕に、チャンスを奪ったことをある意味では謝っていたよ。素晴らしいことだったし、もし逆の状況だったら、僕も同じことをした」とハイドフェルドは語った。
またハイドフェルドは、今でも通常のトレーニングを続けており、必要であればメルセデスGPの新車MGP W01に乗る準備は整っているとも話している。
「2011年に向けては、レースシートに復帰する大きなチャンスがあると思っている」
「今のところは、メルセデスでの仕事に集中している。どういった結果になるのか、楽しみにしていようよ」とハイドフェルドは加えた。