シルバーストンのオーナーであるBRDC(ブリティッシュ・レーシングドライバーズ・クラブ)のデーモン・ヒル会長によると、シルバーストンの新レイアウトは刺激的なものではないようだ。
今年のイギリスGPは、アリーナセクションを採用した新しいレイアウトで開催されることが11日(木)にシルバーストンから発表された。
しかし、1996年のチャンピオンでもあるヒルは、もともとはMotoGP向けに設計されたこのレイアウトが「フラストレーションのたまる妥協の産物」であり、「ファンをF1にひきつけていた本質的な要素を破壊する」恐れがあると語った。
「もしこれが素晴らしいのかと私に質問しているのであれば、残念だが私は素晴らしいと答えられない」
「最高の設備を提供できないことが残念だ」とヒルは『Daily Mail(デイリー・メール)』紙にコメントしている。
ヒルによると、このアリーナレイアウトはシルバーストンの経済状況を反映した妥協の結果であるようだ。
「速くてエキサイティングなドライバーが愛してやまないコーナー。ファンはそれを求めている。スポーツ面での挑戦を発展させていくことに集中しないなど、筋の通らない話だ」
「私には、完ぺきで素晴らしいサーキットのアイデアがある。だがそれは、今工事が進んでいるものではない」とヒルは加えた。