スペインのヘレス・サーキットで10日(水)、この冬2回目となる合同テストが開幕し、メルセデスGPのニコ・ロズベルグがトップタイムを記録した。
雨の心配がある中で始まったテストだが、テスト開始から数分後には雨が降り始めてしまい、セッション序盤にロズベルグが記録したタイムがその後に上回られることはなかった。
初日のトップになったロズベルグだが、セッションが残り約10分になった段階でコース上にクルマを止め、赤旗の原因になっており、後味の悪い初日となってしまった。
このテストでは3チームが新車での初テストを行っているが、テスト直前に新車を発表したばかりのレッドブルはトラブルに見舞われている。
マーク・ウェバーが走行を担当していたが、オイル漏れのためにコース上にクルマを止めており、セッション終了直前まで走行を再開することはできなかった。ウェバーは結局、9番手でセッションを終えている。
ヴァージンは9日(火)の夜に新車のパーツが到着したようで、午前中は走行することができず、ティモ・グロックが走行を始めたのは午後になってからであった。
グロックは2周のインストレーションラップの他に3周をしたのみで、最下位になっている。
新車の初テストとなったもう1チーム、フォース・インディアは順調に周回数を重ね、ビタントニオ・リウッツィが71周を走行していた。大きなトラブルもなかったようで、リウッツィは前向きなコメントを残していた。
この日のザウバーでは小林可夢偉が走行を担当していたが、悪天候の影響で予定していたプログラムをこなすことができず、55周を走行して5番手になっている。
2番手にはトロ・ロッソのセバスチャン・ブエミが入り、3番手はルーキーのニコ・ヒュルケンベルグ(ウィリアムズ)。ルノーのビタリー・ペトロフは、トラブルの様子はなかったものの、27周のみの走行となり、8番手になった。
フェラーリで2回目のテストとなるフェルナンド・アロンソは4番手には入り、90周近くを走れたことに満足していると語っていた。マクラーレンのジェンソン・バトンは6番手で初日を終えている。
ヘレスでは、13日(土)までテストが予定されている。
2010/2/10 ヘレステスト
1 ニコ・ロズベルグ メルセデスGP 1:20.927 57周
2 セバスチャン・ブエミ トロ・ロッソ 1:21.031 84周
3 ニコ・ヒュルケンベルグ ウィリアムズ 1:22.243 118周
4 フェルナンド・アロンソ フェラーリ 1:22.895 88周
5 小林可夢偉 BMWザウバー 1:23.287 55周
6 ジェンソン・バトン マクラーレン 1:24.947 68周
7 ビタントニオ・リウッツィ フォース・インディア 1:24.968 71周
8 ビタリー・ペトロフ ルノー 1:25.440 27周
9 マーク・ウェバー レッドブル 1:26.502 50周
10 ティモ・グロック ヴァージン 1:38.734 5周
※タイムは非公式