新規F1チームはトヨタのクルマを買い取るべきだった?

2010年01月30日(土)
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マクラーレンのマーティン・ウィットマーシュ(チーム代表)は29日(金)、2010年から参戦する新規F1チームが、トヨタが開発していたクルマを使用しなかったことに驚いたと語った。

トヨタは、昨年のシーズン終了直後にF1からの撤退を決めたが、ケルンのチーム本拠地では2010年に向けたクルマの開発が進んでいた。

「トヨタは2台のクルマを造り、クリスマスから使える状態になっている。彼ら(新規チーム)がそうしなかったことには驚いた。もらい物にケチをつけたようだな」とウィットマーシュは新車MP4-25の発表会で語った。

TF110と呼ばれていたトヨタのクルマは、最終的にステファンGPが確保した。しかしステファンGPは、まだ2010年の参戦を認められていない。

だがステファンGPは29日、「ステファンGPがTMG(トヨタ・モータースポーツ有限会社)から技術的なサポートを得ることで、基本的に合意した」と発表している。

ウィットマーシュは、トヨタのクルマを使わないとする新規チームの決断は「間違いだったのかもしれない」として、こう加えた。

「だが、彼らにもそれぞれの理由があったのだろう。F1に新しい風や多様性を持ち込むため、彼らを手助けすることができるか、この先数週間、数ヶ月間は様子を見てみる必要がある」

新規チームについては、フェラーリがカスタマーカーの使用を認めるように求めているが、ウィットマーシュは「彼ら自身でクルマを開発」するべきだと考えている。

「だが、われわれは実用的にものごとを考えており、過去にはわれわれもカスタマーカーを提供する意思を示していた。今でもその意志はある」

「われわれにできる形で支援していくと思う。だがもし、資質やリソースがないチームや、世界最高峰のレベルでの義務を過小評価しているようなチームがいるのなら、支援できるチームもあれば、支援できないチームもある」

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