かつてのF1チーム、ミナルディ(現トロ・ロッソ)を創設したジャンカルロ・ミナルディが、政治の世界へ進出するようだ。
ブラジルの『globoestporte.com』によると、ミナルディはファエンツァの市長選挙への出馬する方針だという。
ファエンツァは、ミナルディの本拠地だった街であり、チームが2001年にポール・ストッダートに売却され、2006年にはレッドブルが新オーナーとなりトロ・ロッソとなった現在も、チーム本拠地はファエンツァのままだ。
「Faenza torna a correre(ファエンツァがレースに復帰する)」というスローガンを掲げるミナルディは、すでに中道右派各党の支持を獲得しているとのこと。
「難しい決断だった」ミナルディは『Il Resto del Carlino(イル・レスト・デル・カリーノ)』紙に語り、こう続けた。
「私は62歳だが、これまで政治に興味はなかった」
「これまでずっとレースの世界に身を置いてきたが、多くのことを学んだ。私を支持してくれる人がいて、ファエンツァが厳しい状況にあるので今回の決断を下した」
「私には国中に知り合いがおり、そのことを市のために生かしていきたい。仕事の仕方を変える必要はあるが、恐れるようなことではない」
「若い専門家のチームを迎え入れ、ミナルディがスポーツ界で実践していた手法を取り入れていきたい」
1985年にチームをF1へステップアップさせたミナルディは、今でも生まれ故郷のファエンツァに住んでいる。