ニック・ハイドフェルドは、2010年もF1に残るため、マクラーレンへ加入するかもしれない。
ミハエル・シューマッハがメルセデスGPから現役復帰することを決めるまで、ハイドフェルドがニコ・ロズベルグとともにメルセデスGPのレースドライバーになるとみられていた。
ハイドフェルドは、マクラーレンやザウバーのレースドライバーになる可能性があるとも報じられていたが、両チームともすでにレースシートは決定している。
ルノーにはまだ1つ空席があるものの、巨額の資金を持ち込むとされているビタリー・ペトロフがシートを獲得する可能性が高い。
ハイドフェルドにとっては、リザーブドライバーとしてメルセデスGPに加入することが、F1に残る唯一の道だとみられていたが、同じような形でマクラーレンに加入する可能性もあるという。
『Auto Bild Motorsport(アウト・ビルド・モートアシュポルト)』誌に対し、マクラーレンのマーティン・ウィットマーシュ(チーム代表)は、ハイドフェルドがレースドライバー候補だったと認めながら、次のように語った。
「われわれはニックのことを高く評価しており、ドイツのメディアで評価が低いことには驚いている」
これまでマクラーレンのリザーブ兼テストドライバーを務めていたペドロ・デ・ラ・ロサがザウバーへ移籍したことから、新車MP4-25の初走行はテストドライバーのゲイリー・パフェットが担当することになった。
しかし、パフェットは今年もメルセデス・ベンツからDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に参戦する予定になっており、レースのスケジュールは重ならないものの、パフェットがF1の全レースに姿を見せることはないと思われる。
マクラーレンのドライバーラインアップがハミルトン、ジェンソン・バトン、パフェットと全員イギリス人になり、イギリスに拠点を置くボーダフォンがチームのタイトルスポンサーになっている。
マクラーレンもイギリスに本拠地があるイギリスチームだが、マクラーレンがオール・イギリスのスーパーチームではないとウィットマーシュは語る。
「そんなことを予定していたわけではない」とウィットマーシュは『Auto Bild Motorsport(アウト・ビルド・モートアシュポルト)』誌にコメントした。