ペドロ・デ・ラ・ロサが、2011年にヒスパニア・レーシング(HRT)でF1を戦う可能性は低いと語った。
デ・ラ・ロサは、自身の母国スペインのチームであるHRTと交渉をしていると認めていたが、『AS』へ次のようなコメントを残した。
「ヒスパニアについては、とても期待していたんだ。彼らには野心的なプロジェクトがあると思っていたからね」
「でも、数週間がたったけど、何も聞いていない。だから、彼らはまだプロジェクトを決めていないんだと分かったよ」
さらにデ・ラ・ロサは、『Europa Press(ヨーロッパ・プレス)』へ次のように話している。
「ヒスパニアには何もない」
「僕は以前から、真剣で野心的なプロジェクトがあれば、彼らに加わりたいとハッキリ言ってきた。でも、今の段階でも彼らのプロジェクトのことを知らないんだ」
デ・ラ・ロサによると、HRTはドライバーが持ち込む「スポンサーに大きく」頼っている状態だという。しかし、「僕にはスポンサーがいないんだよ」とデ・ラ・ロサは加えていた。
2010年にレースドライバーとしてザウバーに加わるまで、長年マクラーレンでテストドライバーを務めていたデ・ラ・ロサ。2011年はテストドライバーとしてマクラーレンに戻ることも検討していることを認めた。
「きちんと話をしたわけじゃないから、マクラーレンの希望は分からない。でも、僕はそう(復帰)したいと思っている。ただ、今はそれを考える時じゃないよ」
そしてデ・ラ・ロサは、いまだ空席になっている2011年のF1シートのほとんどが、大きなスポンサーを確保しているドライバーによって埋められるだろうと予想した。ロシア出身であるビタリー・ペトロフ(ルノー)を例に挙げながら、デ・ラ・ロサはこう述べた。
「資金のあるドライバーを捜しているから、多くのチームがドライバーを発表していない。それが現実だし、今のF1に大きな影響を与えていることだよ」
「彼(ペトロフ)は、ルノーのようにいいチームでデビューすることができた。彼がロシアから得ているような支援を、僕もスペインから得たいものだよ」
「つまり今は、ドアを開くには大きなスポンサーが必要なんだ。今までもそうだったけど、今はそういった面が大きくなっている。ドライバーからの資金を必要としているのが、弱小チームだけではないからね」