F1のコスト削減、大幅な前進はできず

2010年10月29日(金)
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F1の新たなコスト削減案が合意に至ったが、コスト削減の取り組みが大きく前進することはなかった。

現在のコスト削減協定(RRA)では、対外サービスに対する支出が年間4,000万ユーロ(約44億7,000万円)に制限されている。当初、2011年には制限額を2,000万ユーロ(約22億3,000万円)にまで引き下げる予定だった。

しかし、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によると、2011年の制限額を3,000万ユーロ(約33億5,000万円)にすることで、各チームが合意したようだ。

また、350名までに規制されているチームメンバーの数が、来年は280名になる予定だった。しかし、これは315名に引き上げられる。また、フェラーリによると、今回の合意は2017年までであるようだ。

「各チームがRRAの延長に合意したのはいいニュースだ」

「その中で、ある程度の調整が行われ、原則的な合意が結ばれて、全員が署名した」

「厳しくなった部分も、緩くなった部分もある」とマクラーレンのチーム代表で、各F1チームによって組織されるFOTA(フォーミュラ1チームズ・アソシエーション)の会長でもあるマーティン・ウィットマーシュは語った。

現行の協定では、グランプリに帯同するスタッフの数や、風洞やCFD(流体力学計算)、そしてサーキットでの実走テストに対する規制もある。

「(協定を)延長できない可能性もあった。全チームが賢明なアプローチでまとまり、長期的な合意を結ぶことができたと思う」とウィットマーシュは加えている。

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