19日(日)にツインリンクもてぎで行われたインディジャパン。5回もイエローコーションになる波乱のレースをペンスキーのエリオ・カストロネベスが制した。カストロネベスは、2006年以来2度目のインディジャパン優勝。KVレーシングの佐藤琢磨は12位、武藤英紀は14位、ロジャー安川は20位だった。
まずはスタート直後、コンクエストのベルトラン・バゲットがクラッシュしたことでイエローコーションになった。その後、42周目にはアレックス・ロイドがピット入り口付近にクルマを止め、2度目のコーションとなった。
そして、67周目には琢磨のチームメートであるマリオ・モラエスがクラッシュ。再びイエローコーションとなり、ほとんどのクルマがピットインしたものの、ニューマン・ハースの武藤英紀はピットへ入らず、ここで2番手まで順位を上げた。また、レース再開直後にはトップグループが白熱したバトルを展開した。
114周目にも、スロー走行していたクルマがあるためにイエローコーションが出され、148周目にはロイドがクルマを炎上させる大クラッシュ。ここでは長いイエローコーションになった。
しかし、最終的にはポールからスタートしたカストロネベスが圧倒的な強さを見せつけて優勝。優勝後には、金網を登る恒例のパフォーマンス「スパイダーマン」を披露した。
レース後、クルマを降りた琢磨はグランドスタンドに集まったファンに向かって手を振っていた。