ヒスパニア・レーシング(HRT)でテクニカル・ディレクターを務めるジェフ・ウィリスが、F1シーズン中にトラックテストを禁止するのは「間違い」だと考えている。
F1テスト禁止は、理論的に見ると経費削減で、HRTのような最小チームの助けになっている。
しかし、完全にテストが禁止されているため、代わりに高価なシミュレーション技術に資金が費やされているとウィリスは主張する。
「(テスト禁止は)間違いである。無制限のテストを禁止するのは賢明なことだが、全チームに共通する一定時間のテストと、商業的なオペレーションをつくりあげ、より良いバランスを取らなければならない」とウィリスは語っている。
107%ルールが今季から採用されていた場合、HRTはいくつかのグランプリで決勝に進出できなかったが、ウィリスは107%ルールを支持するという。
「チームは、ある一定レベルでのオペレーションが期待されると考えている。それは、われわれがF1に求めているものだ」と、より難しい105%ルールも支持することを示唆しているウィリスが語った。
「明らかに、現在のわれわれのポジションは、105%で少し難しい状況にある。しかし将来、私は驚かないだろう。それはまさに、F1の本質である」と付け加えた。