フォース・インディアのエイドリアン・スーティルが、カナダGPを前にした心境を語った。
Q:エイドリアン、カナダGPが復活した感想は?
エイドリアン・スーティル(以下、スーティル):モントリオールでは2回レースしたことがある。2007年と2008年だよ。これまでにモントリオールでは、いい成績を残せているけど、今では僕も成長したし、さらに経験も積んだ。
スーティル:初めのころは少し急ぎすぎていたし、無理なポジションを狙いにいっていた。でも今では、違う人間になったと感じているし、自信も理解も深めているよ。
スーティル:いつも厳しい週末になって、決して楽な週末ではなかったけど、それでもポイントを獲得できていた。つまり、厳しいコンディションでもいい成績を残せていたってことだから、レースはとても楽しみだね。
スーティル:モントリオールのことも、雰囲気も大好きだし、コースはかなり挑戦しがいのあるものだね。あまり使われることがないコースだから、グリップはかなり低いんだけど、これは週末の間に少し改善される。
スーティル:長いストレートやヘアピンでは、ダウンフォースを少なくする必要があるし、ストリートサーキットのような感触があることも大好きなんだよね。スリップストリームに入って、コーナーへ向けたブレーキングを遅らせることができるから、いいレースができるコースでもある。
スーティル:そのためには、パワフルなエンジン、ストレートラインでの高いスピード、空気抵抗が少なくて効率のいいクルマ、そして縁石に乗ったときのバランスがソフトになっている必要があるんだ。僕たちはそれを実現しているから、今回はかなりいいレースになると思うよ。
Q:カナダでもSWR(スイッチャブルリアウイング/Fダクトシステム)を使いますか?
スーティル:SRWはトルコでの開発パーツだったんだけど、プラクティスでいろいろな問題があって十分な情報を得ることができなかったから、僕は予選と決勝では使わなかったんだ。
スーティル:ステアリングから手を離さずに使えるし、長期的には使いやすいシステムになるだろうから、僕にとってはとてもいいシステムだよ。トニオ(ビタントニオ・リウッツィ/チームメート)のクルマでは、大きく進歩したことが確認できたから、もし僕も使えれば、確実に進歩できるだろうね。
スーティル:カナダで、もう少しテストするけど、うまくデータを集められるように願っているよ。
Q:今シーズンはポイント獲得を繰り返していますね。トルコでは、今シーズン4回目のポイント獲得でした。これによる影響はありますか?
スーティル:今はリラックスできているよ。F1に来てから、一番リラックスできているくらいだね。いいクルマがあるし、チームのみんなも素晴らしい人たちばかりだよ。ポイントを争えるって思いながらレースの週末に向かえるのはいいことだね。
スーティル:去年は単なるスタートだったんだ。基本的にQ2へ進んでいて、何台かに勝つことを願っていた。でも今年は、トップ5に割って入ることができているし、さらに上も目指せるからね。
スーティル:いいクルマを手にすると、精神的にかなり強くなって、満足できるようになり、自信も深められる。そして、満足できているときには、速く走れるものだよ。
スーティル:僕たちがこの位置にいるのは大きな功績だと思う。僕たちはまだ、グリッド上で最も小さい部類のチームなのに、素晴らしい成績を残しているんだからね。これからも開発が続くのも素晴らしいことだよ。僕たちはまだ懸命に攻めている。