イスタンブール・パークで開催されたトルコGP予選は、レッドブル・レーシングのマーク・ウェバー選手がブリヂストンのソフトコンパウンドを装着して1分26秒295を記録し、最近の3レースで3連続となるポールポジションを獲得した。
日曜日のトルコGPでフロントローのウェバー選手の隣に並ぶのは、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトン選手。午前のプラクティス・セッションではウェバー選手のチームメートのセバスチャン・ベッテル選手が、ソフトコンパウンドを使って1分27秒086の最速ラップタイムを記録した。
浜島裕英(ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部フェロー)
今日の走行のポイントを教えて下さい。
「午前中は昨日よりも気温が低く、タイヤのグリップレベルに影響がありました。しかし、午後には気温もずいぶん上昇しました。このサーキットは週末を通して路面が変化するため、チームにとってはベストのセットアップを見つけるのがすでに難しいのですが、気温の変化がこの作業をさらに困難にしました。グリップレベルを判断するのが難しかったため、今日は多くのドライバーが滑りそうになりながら限界点を見つけていました。一番大切な場面でマーク・ウェバー選手がこれを一番うまく行い、見事、連続3回目のポールポジションを獲得しました」
明日のレースではどのようなタイヤ戦略が考えられますか?
「明日も路面状況は常に変化していくと思いますので、レースでいつ、どちらのタイヤコンパウンドが最高のパフォーマンスを発揮するかを判断するのが難しくなるでしょう。路面コンディションや気温は変化を続けていますし、ソフトとハードコンパウンドは非常に接近していますので、ここでは、大きな差は見られないと思います。これは、チームやドライバーにとっては大きなチャレンジです。昨日、われわれが行った顕微分析では特に問題点は見つかりませんでしたが、明日のレースではターン8を58周も走るわけですから、チームとブリヂストンは今後も注意深くフォローしていくつもりです」
(ブリヂストン・プレスリリース)