ヒスパニア・レーシング(HRT)が26日(水)、シャシーサプライヤーであるダラーラとの提携を終了させたと正式に発表した。
ダラーラがHRTに供給したF110については、HRT内からも批判する声が出ており、両者の契約がすでに終了しているとたびたび報じられていた。
「ダラーラとの契約が終了することは、初めから明確に分かっていたことだ」
「われわれがクルマを走らせた日に(契約が)終了していた」とHRTのチーム代表コリン・コレスは先月に語っていた。
26日に発表した声明の中でHRTは、ダラーラとの提携が終了したことを認め、これが「友好的な」決定だったとしている。その一方で、2010年シーズンも6戦が終了したが、シーズン開幕後は「ダラーラがシャシーの開発を行ったことはなかった」ともHRTは明かしている。
しかしHRTは、「独自の開発プログラムを通じて、ダラーラが設計したF110シャシーの開発と進化を続けていく」と加えた。
ダラーラとの提携を解消することで、現在はコンサルタントであるジェフ・ウィリスに対し、テクニカルディレクターに就任するよう説得できるとも報じられている。
またコレスは先日、HRTが来年は独自にクルマを製造することになるとも話していた。