カルン・チャンドック(ヒスパニア・レーシング)は、自身に代わってスペインGPのフリー走行1回目に出走したクリスチャン・クリエンの走りに驚いたことだろう。
クリエンは48戦のF1出場経験と、その後3年間をテストドライバーとして過ごした経験を評価され、テスト兼リザーブドライバーとしてヒスパニア・レーシングと契約。スペインGPでは、2007年にホンダF1からフリー走行に出走して以来となる公式セッション出走を果たした。
セッション開始前、「もし彼がブルーノ(セナ)よりもコンマ5秒速かったら驚くよ。そんなことにはならないと思うけどね」と語るチャンドックのコメントを『BBC』が報じていた。
しかし、フリー走行で26周を走行したクリエンは、セナよりもコンマ5秒速いタイムを記録。これまで大きく離されていた他チームとの差も、コンマ5秒にまで縮めることに成功した。
これを受けてチャンドックは、こう話した。
「クリスチャンにはいいチームでの、素晴らしい経験があるから、何かをもたらしてくれるかもしれない」
「チームは少し後れを取っているから、他の人からの情報はどんなことでも有益なんだ。僕にとってはフラストレーションのたまることだけどね。できるだけたくさんクルマを走らせたいからさ」