バトンは才能を証明するため移籍したとブラウン

2010年04月27日(火)
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ジェンソン・バトン(マクラーレン)が昨年にブラウンGP(現メルセデスGP)を離脱したのは、自身がワールドチャンピオンにふさわしいと証明するためだった。メルセデスGPのチーム代表ロス・ブラウンがこう語った。

バトンがルイス・ハミルトンのいるマクラーレンへ移籍することが発表された時、新しい挑戦を求めていたというバトンの説明を信じない者も多かった。

バトンがブラウンGP離脱を決意した時すでに、チームはニコ・ロズベルグと2010年の契約を結んでおり、ミハエル・シューマッハがメルセデスのワークスチームに生まれ変わった同チームから現役復帰するとのうわさも大きくなっていた。

パドックには今でも、「新しい挑戦」としていた移籍の理由は、チーム側がバトンを事実上追い出したことを隠すためのカバーストーリーだとのうわさもある。

しかしブラウンは26日(月)、『The Sun(サン)』紙へこう語った。

「ジェンソンが去ったことにはガッカリした」

「彼は、最高なクルマに乗っていたからタイトルを勝ち取れただけだと世間が考えていると感じていた。そのため、他のチームでも同じことをできると証明するため、彼は私たちのもとを去ったのだよ」

「それに彼は、おそらくモーターレース界で最も速く、才能に恵まれた人物であろうルイス・ハミルトンを相手に、マクラーレンで自分自身を証明したがっていた」

「彼は自ら大きな挑戦に臨み、今のところ非常にうまく戦っている」

バトンは開幕からの4戦を終えた段階で、ドライバーズ選手権のトップに立っているが、バトンの離脱劇もコース外でのブラウンとバトンの友情には影響を与えなかったようだ。

「今でも友人だよ。マレーシアから帰国する時も同じフライトに乗っていたし、楽しく会話していた」

「ジェンソンは昨年、われわれのチームの素晴らしいメンバーだったが、今では過去の人物だ。今のわれわれは、彼に勝つ必要がある」とブラウンは加えた。

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