FIA(国際自動車連盟)前会長マックス・モズレーは、昨年の会長選挙の結果に安堵(あんど)したという。FIAの会長職は、アリ・バタネンの能力を「はるかに超える」職務であるからとモズレーは理由を語った。
16年にわたってFIA会長を務めたモズレーの後任として、フェラーリでチーム代表を務めたジャン・トッドと、元WRC(世界ラリー選手権)チャンピオンであるバタネンが選挙戦を戦ったものの、モズレーが推薦したトッドが新会長に選出された。
最新の『F1 Racing(F1レーシング)』誌の中で、もしバタネンが勝っていたらどう思うかという読者からの質問に対し、モズレーは次のように答えた。
「非常に憂慮しただろう。ジャンでさえ、彼の能力をもってしても、とても苦労しているのだから」
「私が引き継いだ時(1993年)よりも、はるかに複雑になっている。アリの能力をはるかに超えていると思う」