ヴァージン、火山噴火の影響で燃料タンク変更できず?

2010年04月20日(火)
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アイスランドでの火山噴火がF1界にも影響を及ぼし、F1関係者はさまざまに工夫してヨーロッパへ帰ろうとしているが、今回の混乱で最も大きな影響を受けるのはヴァージンかもしれない。

ヴァージンは燃料タンクの容量が足りておらず、統括団体FIA(国際自動車連盟)の許可を得てより容量の大きいタンクを搭載するためシャシーの設計を変更する予定だ。

開発に100万ポンド(約1億4,000万円)かかるとみられている新シャシーは、スペインGPで投入される予定になっていた。

しかし、ヨーロッパで空港閉鎖が相次いだ影響で、F1の機材はまだ中国にとどまったままになっており、ヴァージンのクルマもこの中に含まれている。

そのため、ヴァージンのクルマは予定通りにファクトリーへ戻れず、最悪の場合、次戦スペインGPの舞台バルセロナへ直接輸送されることもあり得るため、ヴァージンがシャシーの変更をできない可能性も出てきた。

だが、ヴァージンのファクトリーにはモノコックが1つだけあるとみられており、ティモ・グロックかルーカス・ディ・グラッシのどちらかが新シャシーでスペインGPを戦い、もう1人は燃料タンクの小さい従来のシャシーで走る可能性もあるという。

しかし、ヴァージンが最後まで燃料を使う可能性が低いのも事実。ヴァージンがこれまでに記録した完走は、マレーシアGPでディ・グラッシが記録した1回のみだ。

ディ・グラッシはそのほかのレースではリタイアしており、グロックは今のところ全戦リタイアになっている。

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