ヴァージンが、アイスランドでの火山噴火により、スペインGPへ向けた準備に影響が出たことを認めた。
当初ヴァージンは、スペインGPで大幅に変更されたシャシーを投入することを予定していたが、チーム関係者やクルマを含めた貨物が上海に足止めされたため、シャシーを改良する計画に影響が出る可能性があると報じられていた。
ヴァージンの燃料タンクは必要な燃料を搭載するだけの容量がなく、統括団体FIA(国際自動車連盟)の許可を得て、必要な容量のタンクを搭載できるようシャシーを変更する予定になっていた。
しかし、火山噴火の影響で航空便が大混乱になり、各チームのクルマを含めたF1貨物の輸送に遅れが生じ、ヴァージンがシャシーは2台のシャシーを変更する時間を確保できず、1台しか新シャシーを準備できなかった。
3日(月)に出されたリリースの中でヴァージンは、2台の新シャシーを「製造し、認証を受け、レースへの準備をするには、まるまる3週間必用」だったと説明し、次のように加えた。
「その結果、ヴァージン・レーシングは今週末のスペインGPで改良されたシャシーを1台のみデビューさせる。このシャシーで、ティモ・グロックがペースをつかむことになる」
これにより、ヴァージンは根本的に仕様が異なる2台のクルマを走らせることになるが、テクニカルディレクターのニック・ワースは「間違いなくチームにとっては挑戦になる」と認めた。