2010年のマレーシアGPは、ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)にとって厳しい週末になった。
マレーシアGPでウィリアムズはパフォーマンス不足に苦しみ、初日は2台とも下位に沈み、セッション後にバリチェロは「あるべき速さがない」とも語っていた。
予選では天候の影響で荒れた展開になり、ウエットコンディションだったことも関係してウィリアムズは2台ともトップ10に入ったものの、バリチェロはチームメートでルーキーのニコ・ヒュルケンベルグよりも下位のグリッドになった。
そして迎えた決勝では、予想に反して雨が降らず、ドライコンディションのままレースが進んだため、ウィリアムズは再びパフォーマンス不足に悩まされた。
ヒュルケンベルグがF1で初のポイントを獲得する一方で、バリチェロはポイントを獲得できず、レース後にはジョーク交じりにこう語っていた。
「笑顔になっていたよ。そうじゃないとコーナーで泣けてくるからね」