2010年のF1カレンダーにフランスの名前はないが、2011年もこの状況は変わらないだろう。
フランスのモータースポーツ統括団体FFSA(フランス・モータースポーツ連盟)のニコラ・デショー会長が認めた。
マニ-クールでのフランスGP開催が終了し、その後にいくつか候補地が挙がったものの計画が成功することはなかったが、デショーはその責任がフランスの政治にあると語っている。
「政府がスポンサーになるべきときもある」とデショーは『L’Equipe(レキップ)』へ語り、こう続けた。
「プーチン(ロシアのウラジミール・プーチン首相)がラーダによるペトロフ(ビタリー・ペトロフ/ルノー)への支援を発表するのを見て、フランスとのギャップの大きさを痛感した」
「(フランス)政府は環境問題を憂慮する中で、選挙のこともあり、ゆがんだ見方をしている」
デショーはフランスGPの復活について、マニ-クール、ポールリカール、サルセルが候補地だと語った。
さらにデショーは、F1を統括するFIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長と「ひんぱんに連絡を取っている」と明かしながら、次のように加えた。
「サルセルでの経済的な実現性がはっきりするのを待っている」
「だが、次のフランスGPがいつ開催されるのか予測できない。2011年の開催は非現実的だろう」