カンポスから名を変えたヒスパニア・レーシングは4日(木)に2010年型車を発表したが、シーズン開幕前にこのクルマが走ることはなさそうだ。
ムルシアで行われたチーム発表で、ブルーノ・セナとカルン・チャンドックがドライバーになることとともに、新車も発表されていた。
しかし、このクルマが初走行するのは2010年シーズン開幕戦バーレーンGPの金曜フリー走行(12日)になるとみられている。
「われわれは、バーレーンでクルマについて学習し始める」
「テストする時間はなかった。(バーレーンに)たどり着くだけでも成功だ。われわれがマクラーレンとは違うことは明らかだ」とヒスパニア・レーシングのチーム代表コリン・コレスは語った。
スペインのモーターレース連盟の会長であるカルロス・グラシアもヒスパニア・レーシングの発表会に出席していたが、スペイン初のF1チームの船出が、もっと順調なものであった方が良かったと認めた。
「われわれも喜んではいるが、当初の計画通りにここまでたどり着きたかった。歴史的な1日を迎えるまで、非常に多くの疑念や批判がありすぎた」とグラシアは語っている。
あらたな疑問の1つに新しいオーナーシップ下でのチーム体制がある。コレスにはアウディ/フォルクスワーゲンとのつながりがあるため、ドイツへチームが移転するとうわさする者もいる。
チーム創設者のアドリアン・カンポスからチームを引き継いだホセ・ラモン・カラバンテは、このような憶測を「バカげている」と語りつつ、ヒスパニア・レーシングの長期的な本拠地はムルシアになるとしている。
カラバンテはさらに、「誰がチームを率いるのかに関係なく」、ムルシアがチームをサポートするとも語った。