ニキ・ラウダは、メルセデスGPが悲観的になっていると見せかけてライバルをだましていると語ったジェンソン・バトン(マクラーレン)と同じ意見であるようだ。
ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)は最近、メルセデスGPが開幕戦のバーレーンGPで優勝する可能性は低いと語っていたが、これに対し「僕は彼のことをまったく信じていないけどね」とバトンは語っていた。
メルセデスGPのロス・ブラウン(チーム代表)は2日(火)、「われわれは期待していたほど準備を整えられていない」と語っていた。
また、メルセデス・ベンツのモータースポーツ責任者ノルベルト・ハウグは、トップの4チームが並んでおり、タイトル候補になっているとの意見を否定していた。
「並んでいるとは思わない。レッドブルはわれわれよりも前にいる」とハウグは『Servus TV(セアヴスTV)』へコメント。
レッドブルのクリスチャン・ホーナー(チーム代表)も、「われわれは、これまでにないほど好調になっている」と語っていた。
しかしラウダは、「メルセデスGPが苦戦していて、優勝を争えないという意見は、控えめな表現だと思う」と『ORF』にコメントした。
だが、控えめな表現をしているのはメルセデスGPだけではない。
現状ではフェラーリが最強だと言われているが、フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロは2日(火)、フェラーリの新車F10に対する「熱狂が大きすぎる」と語っていた。
「われわれは最強ではない。最強なグループにいるのだ」
「昨年にわれわれは、ライバルから大きく後れを取ったが、今でもまだ遅れを取り戻している」とモンテゼモーロはジュネーブ・モーターショーで語った。
マクラーレンのルイス・ハミルトンは『La Stampa(ラ・スタンパ)』紙とのインタビューで、現在のF1では慎重な姿勢が広まっているとして、こう続けた。
「僕もみんなのように、不満を言うかもしれないし、ちょっとしたうそをつくかもしれない。ほんとうのところは、5チームか6チームが似たようなパフォーマンスで争っているんだ。こんなF1は今まで見たことないよ」
また『EFE』通信は、バーレーンでの優勝を目標にすると語る、アロンソの次のようなコメントを掲載している。
「全チームが少し余力を残していると思う。みんなそれを隠そうとしているけど、あと数日後には分かることだよ。かなりの接近戦になる」