苦戦が伝えられている新規F1チームが、ペナルティーを受けずに来月のシーズン開幕戦を欠場する可能性がある。
以前であれば、“不可抗力”以外で世界選手権を欠場した場合、F1への参戦権を失い、追放されることになっていた。
しかし、F1でのさまざまな取り決めを規定しているとされるコンコルド協定の現行版では、欠場が3戦までであれば参戦権を失うことはないと『Sunday Express(サンデー・エクスプレス)』紙が報じている。
「カンポスを見ることにはならないだろうし、アメリカのチーム(USF1)も見ることはできないだろう」とF1界の最高権威バーニー・エクレストンは語った。
さらにエクレストンは、セルビアのチームであるステファンGPへ参戦権が移ることを希望していることも明確にした。
「彼らはセルビア政府からも資金を得ている。私は首相とも話をした」とエクレストンは加えている。
このようなエクレストンの発言に反し、USF1のスポーティングディレクターであるピーター・ウィンザーは参戦の危機を否定した。
『The Age(エイジ)』紙は、すでにUSF1のドライバーに決定しているホセ・マリア・ロペスのチームメートが、今週にも発表されるだろうと報じており、ウィンザーもこう話している。
「順調に進んでいる。予想されていたように、いくつか問題もあった。だが、順調にものごとが進むことなどないし、全体のプログラムが始まったのも非常に遅かった」