ルノーは5日(火)、エリック・ブーリエが新チーム代表になることを正式に発表した。
ルノーはチーム株式の大部分をジェニイ・キャピタルへ売却したため、ブーリエがチーム代表になるのではないかとうわさされていた。
ブーリエはGP2チームのDAMSでチーム首脳を務めていた経験があり、ジェニイを率いるジェラルド・ロペスとも関係の深いスポーツマネジメント企業グラビティの責任者でもある。
『Autosport(オートスポーツ)』誌には、次のようなブーリエのコメントが掲載されている。
「チーム代表としてルノーF1チームに加わることを、心から誇りに思っている」
「モータースポーツ界において、ルノーは最も有名で成功を収めてきた名前だ。このチームを新シーズンへ導いていくことを楽しみにしている」
「過去にルノーは、F1のトップチームであることを証明してきた。懸命な作業と固い意志により、再び上位へ挑戦できると確信している」
前マネジングディレクターのフラビオ・ブリアトーレがモータースポーツ界から追放されて以来、テクニカルディレクターのボブ・ベルが臨時のチーム代表を務めてきた。
チームのスポーツ面やパフォーマンス面での責任はブーリエが引き継ぐものの、ベルは設計部門や生産部門の責任者としてチームに残るようだ。
だがベルは、2010年に向けて過度な期待はしておらず、『Autosport(オートスポーツ)』誌へ次のように語っていた。
「われわれの本当の目標は、2011年へ向けたクルマを造ることであり、選手権を戦うことだ。だが、2010年に向けては現実的なことを期待している」
「F1での戦いは厳しいので、すぐに上位で戦うようなクルマを造ることはできない。2010年は上位へ進み、トップ3に挑戦したいと思っている」