最近になってF1の分裂シリーズ立ち上げを再びちらつかせているフェラーリを、統括団体FIA(国際自動車連盟)の前会長マックス・モズレーが非難した。
モズレーは、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』のインタビューの中で、自身の提唱していたコスト削減の代わりに導入されたコスト削減の協定は効果のないものだと指摘。コストを削減し、小規模チームが大規模なチームと戦えるようにするには、予算を制限するしかないと話していた。
だが、フェラーリのルカ・ディ・モンテゼモーロ会長は、パフォーマンスの低い新規チームに対し、以前から批判的な立場を取る一方、シーズン中のテスト増加や、3台出走を認めるよう求めてもいた。
これに対してモズレーは、次のようにモンテゼモーロを非難した。
「新規チームが遅すぎると文句を言う一方で、(テスト増加など)差を広げるものも求めている」
「3台出走は、完全にバカげた話だ。大規模なチームに、政治面でもスポーツ面でも、さらなる力を与えることになってしまう。これはF1の精神に反する。F1には新しい血が必要なんだよ」
「新規チームがいなければ、F1は死んでいた。ルカの問題は、ゼロからチームを立ち上げたことがないため、それがどれほど難しいことなのか知らない点だ」
「F1には問題が山ほどあるが、ルカは問題を増やしているだけだ」