フェラーリのフェリペ・マッサが、ブラジルGPを前にした心境を語った。
フェリペ・マッサ
「あと数日で、サンパウロの自宅からインテルラゴス・サーキット(ブラジルGP開催地)への、短い道のりを行くことになる。去年の事故で出場できなかったレースの中でも、最も出場したかったレースだから待ち遠しいよ」
「韓国GPが終わって、火曜(10月26日)にはブラジルに来たんだ。ビジネスもあったし、プライベートもあったけど、忙しく過ごしているよ。先週は、妹の結婚式のため、家族全員で田舎のほうにある僕の家にいたんだ。今はサンパウロに戻ってきて、プロモーションやPRイベントの長い1週間を過ごしている。母国レース前にはいつものことだから、気にならないよ」
「サンパウロ・モーターショーのフェラーリブースにも行ったんだ。展示されている僕たちのクルマに対する、ものすごい情熱を確認することができて、素晴らしい経験になったよ」
「週末が近づいてきた興奮を感じられる。今週は、ブラジル初の女性大統領が選出されるというもっと大きなイベントがあったんだけどね。ルーラ(現大統領)はこの8年間、ブラジルのためにいい働きをしてきたけど、新しい大統領でも同じようになることを願っているよ」
「僕にとっては、いつも以上に忙しいレースになるけど、グランドスタンドで金曜から、母国の観客が大歓声をあげて、僕やほかのブラジル人ドライバーを応援している様子を見るのは最高だから、楽しみにしている」
「今回は4人のブラジル人ドライバーがいるから、観客の関心がさらに高まるだろうね。ルーカス(ディ・グラッシ/ヴァージン)とブルーノ(セナ/ヒスパニア・レーシング)にとっては、母国で初めてのF1レースになる」
「でも、ここのファンはF1のことをよく分かっているから、彼らの乗っているクルマの競争力が高くないことも理解している。だから、彼らもきっと週末を楽しめるよ。ここではブルーノが有名だけど、あの環境の中で彼ができることには限界があるとファンも理解しているし、ルーカスにも同じことが言える」
「ブラジル人ドライバーとして、観客から得られるものは大きいし、ここで僕が走った過去3回のレースでは、僕も直接それを経験して、とてもいいレースができた。今回もその流れが続くことを願っているよ。僕は母国レースで2回勝っているし、また勝ちたいと思っている。でも、実際にフリー走行が始まるまで予測するのはとても難しい」
「僕たちに言えるのは、過去には、僕たちのクルマがシーズン中に強さを発揮できなかったときでも、サンパウロではうまくいっていたということだよ。今週末もそうなることを願っている。アジアでのここ数戦では、僕たちのクルマも調子がよかった。これは励みになるけど、去年はレッドブルがここで勝っていて、今回も強さを発揮しそうだというのも事実だよ」
「地元の人間として、今年のインテルラゴスで特に変更された部分はないと言える。いつも通りの特徴が残っているということだよ。ここの雰囲気が大好きなんだ。カレンダーの中でも人気のある開催地だと思うし、コースも素晴らしく、ここでは追い抜きも見られるから、いつもいいレースになる」
「天候が良くて暖かい、いい週末になることを願っているよ。20℃台中盤がいいいね。でも、天気予報ばかり見ていても意味がない。ここでは、天候がすぐに回復したり、悪化したりするからね。僕に言えるのは、インテルラゴスで雨が降ったら、大雨になるってことだよ!」
「両選手権にとって、今回はとても重要なレースになる。でも、フェラーリの全員がほかのグランプリと同じように準備を進めている。取り組み方を変えることなんてできないからね。重要になるのは信頼性だから、金曜(5日)にしっかりと作業を終えて、大切な予選に挑む。ラップが短いことを考えると、大接戦になるだろうね」
「レースでは、完走することが第一の目標で、どこでチェッカーを受けるのかはそれからだね」