2012年からオースティンで開催されるアメリカGPのサーキット建設を担当する会社の関係者が、オースティンに続々と到着している。
現地の『American-Statesman』が報じるところでは、F1サーキットデザイナーとして有名なヘルマン・ティルケの会社『ティルケ有限会社』が、900エーカーの建設予定地で地質学者による調査を開始しており、20名のスタッフによる現地オフィスも間もなく設置されるとのこと。
「土地はある、資金もあり、F1の契約もある。この野心的な計画の最終段階へ入る準備が整った」とティルケ社のアメリカ幹部クリスチャン・エップは語った。
エップによると、コースのレイアウトはほぼ決まっているものの、ほかの建物については決定していない状態だという。
「いくつの建物や連絡道路が必要になるのか、水の供給はどれほど必要なのか、排水や、電力についても詳細に計算しなければならない。まったく新しい街を造るようなものなんだよ」とエップは語る。
2億ドル(約170億円)とも伝えられるこのプロジェクトを進めるため、来週にはティルケの代表団がオースティンに到着するようだ。また、実際の建設作業は、12月に始まるという。
「エンジニアや請負業者からは、2012年の夏までに完成できると聞いている」とオーガナイザーの弁護士、リチャード・サトルJr.は語った。