2011年から、F1で初めて重量配分が規定されることになる。
これは、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が報じているもので、単独タイヤサプライヤーがピレリに代わることに合わせて、前後の重量配分が46:54に規定されるという。
2009年にタイヤのデザインが変更されていたが、これによってチーム側はクルマの重量配分を変更する必要に迫られていた。この変更には多額の費用がかかったことから、チーム側がそのようなリスクの回避を希望していた。
もし重量配分が規定されれば、どのチームも同じ状況での戦いにすることができる。
メルセデスGPのチーム代表であり、F1チームが組織するFOTA(フォーミュラ1チームズ・アソシエーション)で技術部門を率いているロス・ブラウンは、次のようにコメントしている。
「もし重量配分が自由のままになれば、偶然に最適なバランスになるチームもいれば、まったくの大失敗になるチームもいただろう。そういった状況を避けたかった」