フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)に対して、何の制裁も科さないことに決めた統括団体FIA(国際自動車連盟)の姿勢を、ライバルチームであるマクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュが支持した。
ヨーロッパGPでは、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)がセーフティカーを抜いてペナルティーを受けながらも、2位でフィニッシュしたことから、スチュワードによってレースが「操作された」とアロンソはFIAを非難していた。
前FIA会長マックス・モズレーの時代であれば、こういった発言は制裁の対象になっていた可能性が高かった。しかし、新FIA会長ジャン・トッドはアロンソを不問に付し、アロンソも発言の一部を撤回したに過ぎない。
また、長年のライバルであるマクラーレンとフェラーリをめぐる発言であったことを考えても、過去であれば、対立の引き金になっていた可能性は高い。
だが、ロンドンで1日(木)に行われたファンとのイベントに参加したウィットマーシュは、アロンソの発言を「心配していない」と語っており、『AFP通信』が次のようなウィットマーシュのコメントを伝えた。
「アロンソはかなり率直に話すドライバーだが、実際のところ、みんながそれを求めているところもある」
「過去であれば、疑問があると口にすることすらできなかった」
「限度はあるべきだ、どこかで線引きをするべきだと思う。だが、レフェリーやアンパイア、スチュワードの判断に疑問を持つのはいけないのか? 実際、そういったことは、これまでできなかった」