2012年からアメリカGPを開催するサーキット建設地は決定しており、このサーキットもヘルマン・ティルケが設計を行うようだ。
テキサス州オースティンに専用コースを建設してアメリカGPが開催されると発表された際、プロモーターのフルスロットル・プロダクションズはサーキット建設地がまだ決定していないとしていた。
しかし、サーキット建設地はすでに確保済みだと明かすフルスロットル・プロダクションズの弁護士のコメントを『American-Statesman(アメリカン-ステイツマン)』が報じた。
「(建設地を)発表する準備がまだ整っていないだけだ」と弁護士リチャード・サトルはコメントしている。
サトルはさらに、F1サーキットデザイナーとして知られるティルケが起用されることも明かした。
しかし、新しい情報が明らかになったものの、このプロジェクトに対する疑念は消えていない。
今回の契約が発表されるまで、モンティセロ・モーター・クラブ(MMC)での開催が有力視されていたが、MMC会長アリ・ストラウスもこのプロジェクトに懐疑的な目を向けており、特に2012年からの開催という点に驚いたと語っている。
「ゼロから始めるのであれば、2013年までは不可能だ」とストラウスは述べた。
もしオースティンが2012年までに準備を整えられない場合は、モンティセロが契約を結べる可能性もあり、ストラウスはこう加えている。
「もしバーニー(エクレストン/F1最高権威)が交渉のテーブルに戻ってくるのなら、モンティセロは準備を整えている」
だが、エクレストンの数十年来の友人とも伝えられているオースティンのプロモーター、タボ・ヘルムンドは、2012年初開催という厳しいスケジュールを心配していないとして、こう語る。
「もし(日程が)ずれるのであれば、そういったこともある」
また、主に民間からの資金によってこのプロジェクトは進んでいくが、州政府からの資金もあるようだ。イベント信託基金からの年間2,500万ドル(約22億5,000万円)の支出を約束する、テキサス州知事リック・ペリーのサイン入りの書簡がエクレストンへ送られている。