フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は、チームメートであるフェリペ・マッサを精神的に「打ちのめした」。SUPER AGURIからF1に参戦し、現在はラジオで解説を務めるアンソニー・デビッドソンがこう語った。
フェラーリのレースドライバーとして5シーズン目を過ごしているマッサだが、今シーズンはこれまで、加入したばかりのアロンソほどの成績は残せていない。マッサは、チームの2010年型車F10とタイヤにその原因があるとしていた。
しかし、デビッドソンの意見は違うようだ。
「マッサの問題を2つの単語で説明できるよ。フェルナンド・アロンソだ」
「アロンソはマッサを精神的に打ちのめしたんだよ。すでにね。バーレーンのターン1から始まっていたんだと思う」こうデビッドソンが語るように、アロンソはバーレーンGPスタート直後の1コーナーでマッサをアウト側から抜き、レースに優勝していた。
また、中国ではピットへのエントリーロードでアロンソがマッサを抜き去っていたが、この一件もアロンソの精神的な勝利だとする意見が多い。
「彼(マッサ)がコースへ出るたびに、アロンソはさらに速くなっていく。彼も懸命に走っているけど、心の中では“フェルナンドの方が速いんだろうな”って思っているんだよ」
「そしてピットに戻ったら、実際にアロンソの方が速いんだ。これじゃ落ち込むよ」