メルセデスGPが今週末のスペインGPに完全版のFダクトを投入することはないようだ。
中国GPでメルセデスGPは、先駆者であるマクラーレンとは異なったコンセプトのFダクトシステムをテストしていたが、マクラーレンとは違い、これはドライバーが操作できるものではなかった。
メルセデスGPのシステムは、他チームのようなエンジンカバー内に空気を通すシステムになっておらず、ウイングに作られた小さな穴から空気を取り入れ、高速走行時にリアウイングのすき間から空気を放出しているとみられる。
チーム代表のロス・ブラウンは、メルセデスGPが「完全版のシステムにも取り組んでいる」と明かし、スペインGPに投入したいと語っていた。
だが『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンタック)』紙によると、スペインGPで完全版のシステムが登場することはないようだ。
ブラウンは、曲がりくねった市街地コースで行われるモナコGPで「使う意味はない」と認めており、メルセデスGPはトルコGPで完全版のFダクト投入を目指しているとみられる。