トロ・ロッソ、Fダクトには取り組まず

2010年04月21日(水)
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最近のF1での流れに反し、トロ・ロッソはFダクトの開発には取り組まないと明言した。

Fダクトはマクラーレンが先鞭(せんべん)をつけたシステムで、これによってストレートラインでの最高速が向上すると言われている。新規3チームを除き、トロ・ロッソを含めた全チームがこのシステムの導入に取り組むとみられていた。

しかし、トロ・ロッソのテクニカルディレクターであるジョルジオ・アスカネリは、資金的な問題から、Fダクトには取り組まないとして、『Autosprint(オートスプリント)』へこう語った。

「もし10ユーロ持っていて空腹だったとしたら、たった3グラムのキャビアではなく、サンドイッチを2つ使うよ」

これまで、ザウバー、フェラーリ、メルセデスGP、ウィリアムズが独自のFダクトシステムをテストしているが、成功したチームもいれば、成功していないチームもいる。

メルセデスGPのチーム代表ロス・ブラウンは中国で、Fダクトの導入に取り組んでいるチームは現在、このシステムを成功裏に搭載することが「どれほど複雑なことか」学んでいる段階だと語っていた。

アスカネリも次のように加える。

「5ヶ月後に開発の成果を確認することができるかもしれないが、その時間があれば他のパーツを進歩させ、開発することができる」

今後、ルノー、レッドブル、フォース・インディアもFダクトを搭載するとみられている。

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