F1最高権威バーニー・エクレストンがドライバーらに対し、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)のドライビングについて「文句を言うのはやめろ」と語った。
ハミルトンはマレーシアGPの決勝で、背後にビタリー・ペトロフ(ルノー)が迫っているにもかかわらず、ウィービング(クルマを大きく左右に振ること)を繰り返し、スチュワードから警告を受けていた。
この問題が先週末の中国GPで大きな話題になっており、各国のメディアが大きく取り上げ、ドライバーズ・ミーティングでも長時間にわたって話し合われていたようだ。
ハミルトンは、中国GPの決勝でも危険なドライビングをしたとして戒告処分を受けている。今回はセバスチャン・ベッテル(レッドブル)も同じ理由で戒告処分になったが、ベッテルはレース後、ハミルトンが「接触しようとしてきた」と語っていた。
マレーシアでのウィービングが大きな話題になっていることについて、ハミルトンは「なぜみんなが大騒ぎするのか」理解できないとメディアへコメント。
この件が大げさに取り上げられていると思うか質問されると、「そうだね。しばらくこのことが話題になっていると思う」とハミルトンは答えている。
これに対しエクレストンは、ハミルトンのライバルたちは自分のドライビングに集中すべきだとして、『Mirror(ミラー)』紙へこう語った。
「彼らは一体何を言っているんだ? このスポーツはレースがすべてじゃないのか?」
「ルイスは素晴らしいレースを戦ったと思うよ。うまく走っていたし、みんな文句を言うのはやめて、レースに集中するべきだ」
「セパンでの彼のパフォーマンスは楽しめた。きっとファンも楽しんだはずだ。(ドライバーの反応は)何でもないことに文句ばかり言っているだけだよ」