マクラーレンが採用したことで大きな話題になっているFダクトだが、中国GPのフリー走行ではザウバー、フェラーリ、ウィリアムズ、メルセデスGPがこのシステムのテストを行うようだ。
「金曜(16日)から土曜(17日)まで使うことを予定している」ザウバーのペドロ・デ・ラ・ロサはこう認めた。
Fダクトシステムは、ウイングをストールさせることで最高速を向上させるシステムだと言われているが、上海には長いストレートがあるため、フェリペ・マッサ(フェラーリ)もFダクトが中国では大きな武器になるだろうと語っている。
また、ウィリアムズの関係者は、中国GPへ向けた改良の中には、「リアウイングのアップグレード」も含まれていることを示唆していた。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌は、ウィリアムズが16日にテストを行うと報じているものの、同チームのニコ・ヒュルケンベルグは17日や18日(日)にも搭載するのか決まっていないとして、こう話した。
「マクラーレンのものと同じように、このシステムはうまく機能しているよ。明日(17日)どうなるか見てみて、それから考える」
上海では、このシステムによって最高速が時速8kmから10km向上するとうわさされているが、フェラーリやメルセデスGPも16日にこのシステムをテストするようだ。
「風洞やシミュレーションでは、われわれのシステムも機能した。金曜のプラクティスで効果が確認されれば、レースでも使う」とメルセデスGPのチーム代表ロス・ブラウンはコメントした。