復帰戦となったバーレーンGPでのミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)のパフォーマンスに落胆した者もいるが、シューマッハ本人は満足しているようだ。
シューマッハはアンダーステア傾向のクルマや、幅が狭くなったブリヂストンのフロントタイヤに苦戦しているものの、この先のレースではペースを上げられると期待しているようだ。
バーレーンGPでシューマッハは、週末を通じてチームメートのニコ・ロズベルグに先行され、レースでもロズベルグのすぐ後ろでフィニッシュしているが、ロズベルグとのタイム差は約4秒しかなかった。
「レースでニコと同じペースだったことには、個人的に少し満足している」
「それに、最速ラップでは彼に大差をつけて勝っているんだ。100分の3秒だよ!」シューマッハは『Auto Hebdo(オート・エブド)』誌とのインタビューで、ジョークをまじえながらこう語った。
だが、シューマッハの最速ラップは、全体から見れば11番手にすぎない。
しかし、F1で2度タイトルを獲得して引退後、現役復帰して3度目のタイトルを獲得した経験を持つニキ・ラウダは、次のように語っている。
「私には分かることだ」
「以前の感覚を取り戻すには少し時間がかかる。だが、走りかたを忘れることはない。特に、以前にかなり高いレベルで走っていればね」