マクラーレンの2010年型車MP4-25に関する検査が、バーレーンGPの車検が行われる11日(木)まで延期された。
マクラーレンがMP4-25で採用したリアウイングのデザインはレギュレーション違反の疑いがあるとの報道を受け、マクラーレンはF1を統括するFIA(国際自動車連盟)の技術責任者チャーリー・ホワイティングをファクトリーへ招待し、ホワイティングもこの招待を受け入れた。
この問題をメディアに投げかけたのはレッドブルのクリスチャン・ホーナー(チーム代表)であり、ホーナーはフェラーリも懸念を抱いていると語っていた。
しかし、ブラジルからのフライトが遅れたためにホワイティングはマクラーレンの本拠地へ行くことができず、その後も日程の調整ができなかったようだ。
マクラーレンのウイングに対する懸念は、ドライバーの頭の上にあるエンジン・エアボックスを通り、“シャークフィン”と呼ばれるリアウイングへ伸びたエンジンカバーを抜け、すき間から出る空気の流れに関連したものだとみられている。
この処理によりマクラーレンは、バルセロナで行われた最後の合同テストでストレートラインでのスピードが時速6km向上していたとされている。
また、この他にもマクラーレンはバーレーンGPへ、革新的な技術を投入する可能性がある。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌は、バルセロナでのテストの際にマクラーレンが、モノコックの上面の左側、ドライバーの前に小さなエアインテークを装着している写真を掲載した。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌は、ドライバーが左足のひざでトリガーを操作することにより、このエアインテークを制御でき、クルマの中を通ってリアへ空気を流したり、逆に流さないようにしたりすることができるのではないかと推測している。