ステファンGPのチーム代表ゾラン・ステファノビッチのエンジニアリング企業AMCOの信用度に、疑問符がつけられているようだ。ケルンの『Express(エクスプレス)』紙が報じている。
ステファンGPのF1参戦に向けた取り組みを支援する前、TMG(トヨタ・モータースポーツ有限会社)は、AMCOが宇宙や軍事技術にかかわっている企業だと伝えられていた。
AMCOは、ドイツ連邦軍とともに無人飛行機に取り組み、欧州宇宙機関のロケット「アリアン5」にも貢献したと主張していた。
しかし、ドイツ連邦軍の防衛技術および装備調達部門のスポークスマンはこう語っている。
「無人偵察機KZOとLUNAのシステム製造者に確認したが、連邦軍の製品にはセルビアの企業AMCOの技術は使われていないことが確認された」
さらに、ラインメタル・ディフェンス・エレクトロニクス社やシュリック社といったメーカーは、AMCOが軍事技術企業だとは認識していなかったという。
ステファンGPは2010年からのF1参戦を目指していたが、参戦が認められることはなかった。