ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)は、今シーズンの序盤戦で優勝できるチャンスはないと語ることでライバルを油断させようとしている。
最近のシューマッハがメルセデスGPの新車MGP W01のペースに関して悲観的になっていることについて、現チャンピオンのジェンソン・バトン(マクラーレン)がこう語った。
「彼は勝てないと言っている。僕は彼のことをまったく信じていないけどね」とバトンは『Bild(ビルト)』紙へ語っている。
合計15日間のシーズン前テストも終わり、どのチームが2010年のタイトル候補なのかという点に注目が集まる。
フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは、タイトル争いについて次のように語っている。
「テストが始まる前、われわれは4チームがタイトルを争う可能性があると考えていた。だがこれまでに見てきたものを考えれば、もっと多くのチームがタイトルを争う可能性がある」
マクラーレンはタイトル候補の1つに数えられているが、マクラーレンに所属するルイス・ハミルトンは、自分たちがトップにいるわけではないと語る。
「僕たちが最強だとは思っていない」
「僕たちはいい位置にいるけど、彼ら(メルセデスGP)も同じだよ。上位には4チーム以上がいると思う」
「その中で誰の競争力が一番高いのか言うのは難しいけど、現状ではフェラーリが最速だと僕は思っているよ」
1日(月)に行われたマクラーレンの電話会見で、ハミルトンとバトンは、ザウバー、フォース・インディア、ウィリアムズもトップ4チームから近い位置にいると警戒していた。