いよいよ開幕が迫るF1日本GPを前に、2010年のF1で大きな話題になった「ミハエル・シューマッハ現役復帰」について振り返る。
・そもそも、ミハエル・シューマッハとは?
シューマッハは、F1で数多くの記録を塗り替えた生ける伝説とも言えるドライバー。チャンピオン獲得数、通算優勝数、通算ポールポジション(予選の1位)獲得数、レース中の最速ラップ記録数など、シューマッハが塗りかえた記録を上げていくときりがないほどだ。
中でもフェラーリでは、2000年から2004年にかけて5年連続でチャンピオンになり、フェラーリの黄金時代を築き上げた中心人物でもある。そして2006年に引退していたシューマッハだが、2010年からの現役復帰を決断。シューマッハの母国ドイツの自動車メーカー、メルセデス・ベンツのF1チームであるメルセデスGPから復帰することが発表された。
・シューマッハも人の子。「年齢には勝てない」?
以前は、圧倒的な強さを見せ、時には「非情」だと言われるほど勝利への執念を見せていたシューマッハ。しかし、2010年に復帰したシューマッハに、以前のような強さはなかった。メルセデスGPのクルマとの相性が悪いとも言われているが、今シーズンは優勝できていないだけではなく、チームメートのニコ・ロズベルグより下位になることが多い。
複数年契約を結んで復帰したシューマッハだが、期待されていたような結果を残せていないことから、契約を残したまま今季限りで再び引退するとのうわさも後を絶たない。かつては超人的な強さを見せたシューマッハだが、いまや41歳。さすがのシューマッハでも、「年齢には勝てない」との意見もある。
・4年ぶりの鈴鹿
日本には、シューマッハのファンが多い。今でも、最も有名なF1ドライバーはシューマッハだと言っても過言ではないだろう。また、シューマッハは過去に、日本GPの舞台となる鈴鹿サーキットで6勝を記録している。世界屈指の難コースと言われる鈴鹿でいい走りを見せ、腕が落ちていないことを証明したいところだろう。