ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)のスポークスマンは、シューマッハが再び引退することを検討しているとの憶測を否定した。
このうわさの発端になったのはエディ・ジョーダン。シューマッハがF1デビューを果たしたチームのチームオーナーであり、現在は『BBC』で解説を担当している。
ジョーダンは11日(土)に、多くのチーム首脳やドライバー、そしてマネジャーらがイタリアGPのパドックでメルセデスGPのモーターホームに出入りするところを目撃したと語り、シューマッハがレースシートを明け渡すのではないかと発言。さらにこう話していた。
「根本的な何かが変化することを予感した。彼(シューマッハ)は幻滅し、引退を考えているんだと思う」
これに対し、シューマッハのスポークスウーマンであるザビーネ・ケームは、次のように反論した。
「マイケル(シューマッハ)に、今年いっぱいで引退する予定はありません」
「彼が復帰すると決めたとき、クルマの状況についてすべての情報を得ていました。だからこそ彼は、3年契約にすることを望んだのです。あの状況で、復帰してすぐに勝つことは期待できませんでした」
「クルマの開発によって、パフォーマンスが向上することを彼が望んでいたのは事実です」
「ですが、これは勝てるチームを作るための3年計画であり、まだその計画の途上です」
またジョーダンは、メルセデスGPのチーム代表ロス・ブラウンがチームを離脱する可能性があるとの「うわさを耳にした」とも語っていた。しかし、これについてはメルセデスのモータースポーツ責任者ノルベルト・ハウグが、次のように否定した。
「われわれは一致団結し、来年のクルマに取り組んでいる」