ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)は、復帰後に不調が続いている理由について、チームの2010年型車W01が原因だと語った。
12戦を消化した現段階でシューマッハは、ドライバーズ選手権の9位。チームメートのニコ・ロズベルグからは56ポイントの差をつけられ、復帰後はまだ表彰台に登れていない。
「ポイント表を見ても、もちろん満足できる状況ではない」
「でも、なぜこんな大幅に遅れているのか、理由はある」とシューマッハは、スポンサーであるDVAGとのインタビューで語った。
メルセデスは昨年、ドライバーズとコンストラクターズ両選手権を制したブラウンGPを買収し、ワークスチームであるメルセデスGPを誕生させていた。シューマッハによると、これもメルセデスGPのW01がパフォーマンスを発揮できていない理由だという。
昨年までブラウンGPに所属していたジェンソン・バトン(マクラーレン)は最近、メルセデスGPのクルマがアンダーステア傾向にあることについて、マクラーレン移籍が決定する前、自身の好みに合わせて設計されたためだと明かしていた。
「とがった感触のクルマ」を好むシューマッハは、このアンダーステア傾向のクルマに苦戦し、成績を残せていないというのがバトンの分析だった。