ヒスパニア・レーシング(HRT)のリザーブドライバーとしてF1に復帰したクリスチャン・クリエンは、F1へ帰ってきたことを喜んでいるものの、これが「小さな一歩に過ぎない」と認めている。
HRTは最近、テスト兼リザーブドライバーとして山本左近と契約したばかりだが、クリエンとも同じような契約を結んだことを5日(水)に発表した。
クリエンの母国オーストリアのメディアは、次のようなクリエンのコメントを報じている。
「グリッド後方のチームでサードドライバーになるというが、小さな一歩に過ぎないことは認識しているよ」
「でも、これは正しい方向への一歩だ」
ジャガー、レッドブル、ホンダF1、BMWザウバーに在籍経験があるクリエンも、SUPER AGURIとスパイカーに在籍していた左近も、HRTでは「リザーブドライバー」とされている。
クリエンは、HRTのレースドライバーであるブルーノ・セナかカルン・チャンドックがレースに出場できなくなった場合、代役になるのは左近ではなくクリエンだというのは、単なる憶測であると語った。
「もし彼らのうちどちらかがレースに出られない場合、FIA(国際自動車連盟)のルールは明確だよ。土曜の予選までにドライバーを交代できる」とだけクリエンはコメントした。