元F1ドライバーの解説者マーティン・ブランドルは、ブルーノ・セナ(ヒスパニア・レーシング)が、亡くなっている叔父ほどのドライバーではないと語るものの、これまでのセナのパフォーマンスを詳細に分析するのは不公平だと話している。
ブルーノの叔父で、F1を3度制したアイルトン・セナとブランドルは、1983年のイギリスF3でし烈なタイトル争いを演じていた。その後F1でライバルドライバーとしてセナの活躍を間近で見ていたブランドルだが、現在は『BBC』の解説者としてブルーノの走りを見守っている。
セナとブルーノが外見上、特にヘルメットのバイザーを上げた時に見える表情が非常に似ていることは話題になっているが、ブランドルも「気味が悪いほどだ」と認める。
「セナ(ブルーノ)はいい若手ドライバーで、人間としても非常に素晴らしいようだ」
「彼のGP2でのパフォーマンスは、F1でチャンスを得るに値することを示している。だが、彼には亡くなった叔父アイルトンほどのポテンシャルはないだろう」とブランドルは加えた。
だがブランドルは、昨年にジェンソン・バトン(現マクラーレン)のチームメートとしてブラウンGP(現メルセデスGP)に加入することもうわさされていたセナのことを、2010年にあまり厳しく評価するべきではないと語る。
「彼が乗っているヒスパニアのクルマを考えると、現時点ではこれ以上の判断をするのは、ほぼ不可能だ」