3年間の引退生活から復帰したミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)へ、スピードを取り戻すための時間を与えないのは「不公平」だとかつてのライバルであるデビッド・クルサードが語った。
シューマッハは開幕からの4戦で、チームメートのニコ・ロズベルグに40ポイント差をつけられているが、スペインGPで投入される新パッケージがシューマッハにとって最後のチャンスであり、これを逃せばシューマッハにとっては取り返しのつかないことになるとする意見もある。
自身も先週末にDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)で現役復帰を果たし、予選では最下位から2番目になったクルサードだが、シューマッハにはもっと時間が必要だと語っている。
「彼にはシーズンの半分を与えるべきだよ。そのときになって初めて、彼のパフォーマンスを現実的に評価できる」とクルサードは『Bild(ビルト)』紙へコメントした。
シューマッハは、理想的とは言えない状況への対応で高い評価を得ていた。しかしクルサードは、シューマッハがメルセデスGPの2010年型車に苦戦しているだけだと考えているようだ。
ディフェンディング・チャンピオンであるジェンソン・バトン(マクラーレン)が昨年、シーズン終了後という非常に遅い段階でメルセデスGPの前身であるブラウンGPからマクラーレンへの移籍を決めたことに触れながら、クルサードはこう話した。
「あのクルマは実際には、ジェンソン・バトンのためにデザインされていたんだよ」
「マイケル(シューマッハ)に向いていないのは明らかだし、メルセデスGPが彼のドライビングに合わせるのにも時間はかかるよ」