グランプリ開催地変更のうわさも出ているメルボルンに、新たなライバルが浮上した。
オーストラリアGPは1996年から、ビクトリア州政府の支援を受けたアルバート・パークで開催されてきた。しかし、ニューサウスウェールズ州のイベント大臣イアン・マクドナルドは、シドニーへの移転を目指していると認めた。
「越えなければならないハードルはいくつかあるが、こういった挑戦を乗り越えられると自信を持っている」とマクドナルドは『Daily Telegraph(デイリー・テレグラフ)』へ語っている。
26日(金)のパドックでは、シドニー近郊の街ホームブッシュで開催する計画があるとうわさされていた。
「国際的な人気が高いため、メルボルンよりもシドニーのほうがこのイベントに対する国際的な興味を生み出せる」とマクドナルドは加えた。
これに対しビクトリア州のティム・ホールディング大臣は、ニューサウスウェールズ州政府を「オーストラリアで最大のほら吹き」だとして、こう語った。
「まず彼らはテニスをわれわれから奪おうとし、その次はAFL(オーストラリアン・フットボール・リーグ)のグランドファイナル、そしてタイガー・ウッズ、そして今度はグランプリだ」
オーストラリアGPコーポレーションのロン・ウォーカー会長も、次のようにこの計画を非難している。
「ニューサウスウェールズ州政府には、ビクトリア州が持っているような大規模イベントに対する集中力や情熱、そして原動力がない」
「彼らはオリンピックを開催してから、冬眠してしまっているかのようだ。あれ以来、何もしていないからな」